花粉症の季節に役立つアロマとは?おすすめの種類や使い方を解説

アロマの画像

今や国民病ともいわれる花粉症。くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状が続くと、日常生活にも支障をきたしてしまいます。そんな花粉症の季節に役立つのが、「アロマテラピー」です。

今回は、花粉症シーズンにおすすめのアロマとその使い方について紹介します。

花粉症シーズンのおすすめアロマ

鼻がムズムズしたり、鼻詰まりで呼吸がしづらかったり、肌が皮剥けするほど荒れてしまったり……。そんな花粉症の季節には、すっきりした香りの精油や、肌荒れを和らげる働きが期待できる精油がおすすめ。その一例をご紹介します。

サンダルウッド

サンダルウッドの画像

サンダルウッド精油は、お香のようなウッディな香り。咳や気管支炎、胃炎などによいとされ、古くから活用されてきました。


研究では、サンダルウッドとフランキンセンス、ラベンサラ精油をブレンドした香りで、通年性アレルギー性鼻炎の症状が有意に改善した結果が確認されています。


サンダルウッド精油の香りは、心を落ち着かせる働きや抗炎症作用が期待できるため、アロマバームを作って、花粉症シーズンに荒れがちな肌のお手入れをするのもおすすめです。

フランキンセンス

フランキンセンスの画像

ニュウコウジュの木の樹脂から抽出されるフランキンセンスの精油は、スパイシーでさわやかな香りです。収れん作用や抗炎症作用があるとされ、古くから呼吸器系のトラブルにも用いられてきました。


スキンケア効果が期待できるため、花粉症シーズンに荒れがちな鼻周りをアロマバームで保湿したり、マスクスプレーとして使用したりするのがおすすめです。

ユーカリ

ユーカリの画像

ユーカリの精油は、シャープで透き通るような香り。古くから、喉の風邪や鼻づまりの緩和に使われてきました。


また、ユーカリ精油を蒸気吸入※したところ、鼻づまりが有意に減少したという研究結果も。
鼻のムズムズや鼻づまりがつらいとき、清涼感のある香りが気分をすっきりさせてくれます。
皮膚刺激があるため、使い方には注意が必要です。


※立ち上る蒸気とともに精油の香りを吸入する方法。詳細は次項のマグカップアロマをご参照ください。

花粉症シーズンのアロマ活用法

花粉症シーズンは季節の変わり目でもあり、体調を崩しやすく肌も荒れがち。使い方に注意しながら、アロマの力を味方につけてみましょう。

おすすめの活用法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

マグカップアロマ

マグカップアロマの画像

マグカップのお湯に精油を滴下し、蒸気とともに香りを吸い込む方法です。マグカップと精油、お湯を用意すれば簡単にできるので、花粉症の症状がつらいときに試してみましょう。


〈準備するもの〉

  • 精油…1~3滴
  • 熱湯…適量
  • 用具…マグカップ(ボウルや洗面器でも代用可能)


〈方法〉

  1. マグカップに熱湯を注ぐ
  2. 精油を1~3滴垂らす
  3. 目を閉じて、カップから立ち上る蒸気をゆっくりと鼻から吸い込む


ゆっくり深呼吸をするように吸いこむのがポイントです。

また、誤ってマグカップの中身を飲まないよう十分注意しましょう。

マスクスプレー

マスクにスプレーをしている画像

花粉症シーズンはマスクが必需品。マスクスプレーで香りづけすることで、装着中の息苦しさを和らげることができます。


〈方法〉

  1. マスクの外側にアロマスプレーを吹きかける
  2. 乾いてから着用する


小さめのスプレーボトルに入れて持ち歩けば、外出先でもリフレッシュできますよ。


〈マスク以外の活用法〉

花粉症による鼻づまりで眠れないときには、寝具にスプレーしておくことで、すっきりと眠りにつけるかもしれません。


手作りアロマスプレーの作り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
アロマスプレーの作り方|保存方法や注意点も紹介

アロマバーム

アロマバームの画像

シンプルな材料で手作りするアロマバームは、カサつきがちな春の肌のケアにぴったり。鼻周りの乾燥のほか、指先のささくれやかかとのお手入れなど全身に使えます。


お好みの精油で作れば、練り香代わりに手首につけたり、ヘアバームとして髪に使用したりすることもできますよ。


〈用意するもの(20ml容器の場合)〉

  • シアバター…2.5ml
  • ミツロウ…2g
  • 植物油(ホホバ油、スイートアーモンド油、ココナッツ油など)…10ml
  • 精油…1~2滴 ※顔にも使用する場合は1滴まで
  • あると便利な用具…耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒、ボウル(湯煎用)、ラベルなど


〈作り方〉

  1. ビーカーにミツロウと植物油を入れ、湯煎にかける
  2. ミツロウが溶けたら取り出して粗熱をとる
  3. 精油とシアバターを加え、ガラス棒などでよく混ぜ合わせる
  4. 容器に移し、作製日と精油名を記載したラベルを貼付する

※保存料が入っていないため、1カ月以内に使い切りましょう

まとめ

花粉症の季節にも、アロマが役立ちます。特に、サンダルウッド、フランキンセンス、ユーカリなどの精油は、鼻づまりなどの鼻炎症状がつらいときにおすすめです。

マグカップアロマ、マスクスプレー、アロマバームなど、ライフスタイルに合わせて取り入れれば、より心地よく過ごせるでしょう。

植物の香りの力で、花粉症シーズンを少しでも快適に乗り切りましょう。

監修
アロマサイエンス研究所
監修
アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

※本サイトの記事・写真・イラストなどの無断転載・複製はご遠慮ください。

About

「sense of AROMA」は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が運営するWEBメディアです。
アロマで暮らしを彩り、健康で豊かな毎日を過ごすためのヒントをお届けします。

Page
Top