ペパーミント精油の効能とは?主な活用シーンと使い方を紹介

暑さやストレスで、気分がすっきりしないと感じる日が続いていませんか?そんなときにそっと寄り添ってくれるのが、清涼感のある香りをもつ「ペパーミント精油」です。今回は、ペパーミント精油の特徴や日常での活用法を紹介します。香りの力を取り入れて、心地よい毎日を過ごしましょう。

ペパーミントとは

ペパーミントの画像

ペパーミントは、シソ科に分類される植物で、古くからさまざまな用途で活用されてきました。一説によると、ウォーターミントとスペアミントの自然交配によって生まれたとされています。主な原産地はアメリカ、インド、中国などで、世界中で広く栽培されています。

学名は「Mentha×piperita」であり、属名の「Mentha」はギリシャ神話に登場する妖精メンタ(Menthe)に由来し、種小名の「piperita」はラテン語で「コショウのような」という意味をもちます。

ペパーミントの精油の特徴

ペパーミント精油は、清涼感のあるすっきりとした香りが特徴です。ミント特有のシャープさとさわやかさがあり、食品や医薬品、化粧品など、さまざまな分野で活用されています。

似た香りをもつ「ハッカ精油」と混同されがちですが、両者は原料となる植物が異なります。

ハッカの学名は「Mentha canadensis」(Mentha arvensis)で、なかでも日本で栽培されてきたものは和種と呼ばれています。精油は、ペパーミントに比べてメントフランという成分が含まれておらず、よりすっきりとした香りなのが特徴です。

ペパーミント精油の主な活用シーンと使い方

ペパーミント精油は、清涼感のある香りとともにさまざまなシーンで役立つ精油です。ここでは、日常生活の中でどのように活用できるのか、目的別に使い方を紹介します。

眠気を覚ましたいときに

寝不足の日やランチ後などに襲われる眠気に役立つのが、ペパーミント精油の香りです。ある研究では、ペパーミント精油を嗅ぐことで昼間の眠気が軽減したという報告がされています。

眠気を感じたときにさっと取り入れられる、おすすめの活用方法をご紹介していきましょう。

ティッシュ・ハンカチにアロマをつける

ティッシュにアロマをつける画像

日中に眠気を感じたときは、ティッシュやハンカチにペパーミント精油を1~4滴垂らし、そっと香りをかいでみましょう。清涼感のある香りが、気分をリフレッシュさせてくれます。

外出先でも手軽に取り入れられる方法としておすすめです。精油が直接肌に触れないよう注意して使いましょう。

アロマスプレー

ルームスプレーの画像

午後の仕事や勉強中に眠気を感じたときは、ペパーミント精油を使ったアロマスプレーを空間にひと吹きするのがおすすめです。

爽快感のある香りが気分をリフレッシュさせ、気持ちを引き締めてくれます。作業スペースや空気のこもりやすい部屋に手軽に使えるのも魅力です。


※皮膚刺激があるため、皮膚への使用は控えましょう。
※室内芳香用にお使いください。


アロマスプレーの作り方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
アロマスプレーの作り方|保存方法や注意点も紹介

クールダウンしたいときに

蒸し暑い日の不快感が気になるときは、ペパーミントの香りを取り入れてみましょう。ミントの清涼感のある香りをかぐだけで、体感温度が約4℃下がったという研究結果があります。

暑さを和らげたいときにおすすめの具体的な使い方は、以下の通りです。

アロマリボン

暑さを和らげたいときには、扇風機の活用と合わせてアロマリボンを取り入れるのがおすすめです。リボンにペパーミント精油を1~2滴染み込ませ、扇風機のガード部分に軽く結びつけると、風とともにさわやかな香りが部屋中に広がります。

心地よい清涼感を感じられるだけでなく、空間全体がリフレッシュされ、夏の蒸し暑さによる不快感の軽減にもつながるでしょう。

アロマハンカチ

弱冷房の満員電車がつらく感じる場合は、ペパーミントの香りを活用して不快感を和らげましょう。ハンカチに精油を1~2滴垂らし、カバンの中やポケットに忍ばせておきます。

必要なときにさりげなく口元に近づけ、香りを吸入することで、スーッとした清涼感が広がり、気分がリフレッシュします。

ペパーミント精油は皮膚刺激があるため、誤って精油を含ませたハンカチで汗を拭ったりしないよう注意しましょう。

頭痛を和らげたいときに

頭痛は、年齢を問わず多くの方が悩まされる症状で、痛みだけでなく、寝つきが悪くなったり、気分が落ち込んだり、日常生活全般に影響します。

ペパーミント精油によって、頭痛が緩和したという報告があります。頭痛を感じたときには、香りの力で心身をやさしく整えてみてはいかがでしょうか。

マグカップアロマ

マグカップアロマの画像

マグカップに熱めのお湯を注ぎ、ペパーミント精油を1~2滴垂らして香りを楽しんでみましょう。蒸気とともに広がる清涼感のある香りが、心身を優しく整えてくれます。


※誤って飲まないように注意しましょう。使用後はマグカップをよく洗ってください。
※蒸気を吸い込むときは必ず目を閉じてください。

集中力を高めたいときに

デスクワークを効率よく進めたいときや、大事な会議、プレゼンの前にも、ペパーミント精油の香りが役立ちます。

ペパーミント精油の香りをかいだ後には、「集中している」「頭がスッキリしている」と感じた方の割合が増加したという報告もあり、脳をシャキッとさせたい場面に適しているといえそうです。気分を切り替えたいときや、在宅勤務時などに活用するとよいでしょう。

アロマディフューザー

アロマディフーザーの画像

午後の仕事や勉強中に集中力が途切れてきたときは、アロマディフューザーを使って空間に香りを広げてみるのもおすすめです。


電気式のアロマディフューザーは、香りを広範囲に拡散したいときに適しています。ミストを発生させて香りを広げる超音波式や、水を使わず精油を直接拡散するタイプなど、さまざまな種類があります。


一方、電気を使わないタイプには、ストーン、ウッド、スティックなどに精油を染み込ませて香りを楽しむ方法があり、デスクの上や枕元など、比較的狭い空間での使用に最適です。

製品ごとに対応する広さやお手入れ方法が異なるため、ご自身のライフスタイルや使用シーンに合わせて選ぶとよいでしょう。

清潔感を保ちたいときに

植物は、自らの香りで虫を寄せ付けたり遠ざけたり、菌を防いだりすることで生き延びています。精油にもこうした植物の力が凝縮されており、抗菌作用をもつものも存在します。

ペパーミント精油もそのひとつで、さわやかな香りによって清潔感をもたらすとされています。

シューキーパー

重曹に精油を加えてよくもんで混ぜ、お茶パックなどに詰めます。それを布の切れ端や靴下に入れ、形を整えて紐やリボンで口を縛れば制菌作用が期待でき、靴内の蒸れやにおいの予防に役立ちます。

毎日使う靴のケアに、手軽に取り入れられるアロマ活用法といえるでしょう。

掃除機への活用

掃除機の画像

ペパーミント精油を数滴含ませたティッシュを細かくちぎり、掃除機で吸い込ませておくと、清涼感のある香りが広がり、掃除中も心地よく過ごせます。

まとめ

ペパーミント精油は、集中力の向上や空間の清潔感アップなど、さまざまなシーンで活躍します。アロマを日常に取り入れると、心身のリフレッシュや快適な暮らしにつながるでしょう。香りの特徴や作用を正しく知ることで、より役立てられますよ。アロマテラピーについて深く学びたい方は、「アロマテラピー検定」をおすすめします。

また、虫の多い季節におすすめのアロマを探している方は、こちらの記事も参考にしてください。
虫よけにおすすめのアロマ|活用法と注意点

【出典】
Norrish MK, Dwyer KL (2005) Preliminary investigation of the effect of peppermint oil on an objective measure of daytime sleepiness. Int J Psychophysiol 55(3):291-298.
庄司健 (2005) 香りが感覚/使用感触の判断に及ぼす効果. Aroma Research 6(3):283-289.
熊谷千津, 永山香織 (2015) 小学生の計算力と気分に与える精油の影響. アロマテラピー学雑誌 16(1):7-14.

監修
アロマサイエンス研究所
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アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

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