【初心者必見】アロマの基本的な使い方と注意点とは?

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アロマにはさまざまな使い方があります。楽しむ方法をいくつか知っていると、日常生活の中でアロマを役立てられる機会がぐっと増えるでしょう。今回は、アロマの基本的な使い方と覚えておきたい注意点を解説します。

アロマの基本的な使い方

アロマは、特別な道具を用意しなくても簡単に楽しめます。ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてくださいね。

ここでは、基本的な使い方を6つご紹介します。

1.芳香浴法

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芳香浴法とは、精油(エッセンシャルオイル)を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える方法です。

芳香浴法には、主に下記のような方法があります。

・コットンやハンカチを使う

コットンやハンカチに精油を1~2滴ほど染み込ませて、デスクや枕元に置くだけで香りを楽しむことができます。お仕事中に気分をリフレッシュしたいときにもおすすめです。ハンカチを使う場合は、精油によってシミができることもあるので、目立たない部分に少量付けて試してからにしましょう。

・アロマディフューザー(芳香拡散器)を使う

市販のアロマディフューザーを使えば、室内に香りを拡散できます。

・アロマスプレーを使う

精油と無水エタノールを使ってアロマスプレーを作っておくと、いつでも手軽にアロマテラピーを楽しめます。複数の精油をブレンドすれば、玄関や寝室、リビングなど、場所や用途に合わせた香りを気軽に取り入れることができます。


アロマスプレーの作り方については、下記の記事で詳しく解説しています。
アロマスプレーの作り方|保存方法や注意点も紹介

2.沐浴法

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アロマテラピーにおける沐浴法とは、入浴に精油の香りを取り入れることです。

入浴の温熱効果に、精油のリラクゼーション効果がプラスされ、いつものバスタイムがより心地よい時間になりますよ。


沐浴法には、全身を温める「全身浴法」、ゆったり半身で楽しむ「半身浴法」、手や足を温める「手浴法」「足浴法」があります。
気分やシーンに合わせて、気軽に取り入れてみましょう。


方法は、5ml程度の無水エタノールに精油1~5滴(手浴や足浴は3滴まで)を混ぜ、浴槽や洗面器のお湯に加えるだけ。精油は水に溶けにくく、また、原液がそのまま肌に触れると刺激になる可能性があるため、必ず無水エタノールで希釈します。アルコールに敏感な方や乾燥肌の方は、無水エタノールの代わりにホホバ油などの植物油を使うのもおすすめです。


アロマを使ったお風呂の楽しみ方については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
お風呂でアロマを楽しもう!アロマバスの方法や効果、注意点も紹介

3.吸入法

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吸入法は、精油の香りを鼻や口から吸入する方法。呼吸器系の不調を緩和したいときにおすすめです。


利用法はとてもシンプル。マグカップや洗面器に半分ほど熱湯を張り、お好きな精油を1~3滴垂らすだけです。目を閉じて、蒸気とともに立ち上ってくる香りを深呼吸するようにゆっくりと吸い込みましょう。


精油の種類によっては、粘膜に刺激を感じる場合があります。香りの刺激性や強さに合わせて、お湯に垂らす滴数を調節しましょう。また、マグカップなどに入れた場合、うっかり飲んでしまわないように注意してください。

※AEAJでは、安全性の観点から、精油の飲用はしないようおすすめしています。

4.トリートメント法

トリートメント法の画像

精油と植物油を混ぜたトリートメントオイルを顔や身体に塗布する方法で、精油の香りとトリートメントによる相乗効果が期待できます。ストレスによる緊張を和らげたり、自律神経のバランスを整えたりするほか、肌をやさしくさすることで、血液やリンパ液の流れをよくし、余分な水分や老廃物を排出してくれます。


精油の原液は芳香成分が高濃度に凝縮されており、皮膚刺激やトラブルを引き起こす可能性があるため、AEAJではそのまま肌に塗布することは推奨していません。トリートメント法を実践するときは、必ず植物油(ホホバ油やスイートアーモンド油など)で希釈することが大切です。


精油の濃度は、身体に使用する場合は1%以下、顔に塗布する場合は0.5%以下になるようにしましょう。肌の弱い方は、低い濃度から試すことをおすすめします。


トリートメントオイルを肌に塗布するときは、手のひらで温めてから使用するとのばしやすくなりますよ。

5.手作りアロマコスメ

精油を使ってさまざまなアロマコスメを作る方法を動画でご紹介しています。ストレスやホルモンバランスに働きかける精油の力を、スキンケアやヘルスケアに取り入れる方法です。

アロマテラピーの楽しみ方

アロマを楽しむ際の注意点

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アロマテラピーは気軽に取り入れられる健康法のひとつですが、安全に楽しむために、いくつか気をつけなければならないことがあります。


精油は、空気に触れると少しずつ揮発していく性質を持っています。劣化を防ぐためにも、直射日光や湿度を避けて冷暗所に保管しましょう。


また、かんきつ系の精油など、紫外線によって炎症や色素沈着を引き起こす「光毒性」があるものは、皮膚への使用を控えるといった注意が必要です。


ほかにも、アロマを楽しむときには次の点に注意しましょう。

原液を肌に直接つけない

精油の原液は刺激が強いため、肌に直接つけないように注意しましょう。万が一原液がついてしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流します。


トリートメント法などで精油を肌に使用する際は、植物油や無水エタノールで1%以下の濃度に希釈しましょう。肌が弱い方は、できるだけ低い濃度から試すことをおすすめします。

目に入れない

目は皮膚よりもデリケートな部位です。アロマを楽しむ際は、目に精油が入らないように注意しましょう。
吸入法を行うときは、必ず目を閉じます。また、精油がついた手で目をこすらないように気をつけることも大切です。
万が一精油が目に入った場合は、すぐに大量の水でやさしく洗い流してください。決して目をこすらず、できるだけ早く医師の診察を受けるようにしましょう。

飲用しない

日本の法律では、一般的に精油は「雑品」に分類され、飲んだり食べたりすることは認められていません。精油の飲用は人体に悪影響をもたらす可能性があり、海外では健康被害も報告されています。

AEAJでは、精油を直接飲むことはもちろん、他の食品と一緒に摂取したり、うがい液として使用したりすることもおすすめしていません。希釈したものであっても、飲用は避けてください。万が一誤って口に入った場合は、大量の水で口をすすぎましょう。
もし子どもが飲み込んでしまった場合は吐かせずに、誤飲した精油ビンを持参するか、精油の名前と飲んだ量を記載したメモを持って、すぐに医師の診察を受けてください。

火気に注意する

精油は引火性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。アロマランプやアロマキャンドルなどで火を使う際は特に気をつけましょう。


また、キッチンなどの火気を扱う場所で精油を使うのも避けましょう。

子どもやペットの手の届かない場所に保管する

子どもやペットが精油を触り、誤飲などの事故が発生した事例があります。安全のため、精油は子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。


なお、ペットについては、人間と身体のつくりが異なるため、安易にアロマテラピーを行わないことも大切です。

まとめ

アロマを生活に取り入れることで、毎日をより心地よく過ごすことができます。好きな香りを楽しみながら、美容や健康にも役立つアロマテラピーは一石二鳥。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

精油が1本あれば、ティッシュなどに含ませて香りを楽しめますが、さらに無水エタノールとお好きな植物油を用意すれば、アロマスプレー、アロマロールオン、ヘアオイルやネイルオイルなど、混ぜるだけで簡単に作れるアイテムで楽しみ方が広がります。

香りの知識を深め、日常生活での活用法をもっと知りたくなった方は「アロマテラピー検定」に挑戦してみませんか?精油の種類や選び方、精油に使われる植物の特徴について理解を深めることができ、実生活にもすぐに役立つ知識を身に付けられます。

ぜひ、この機会にアロマテラピーの魅力を発見してみてくださいね。

監修
アロマサイエンス研究所
監修
アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

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「sense of AROMA」は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が運営するWEBメディアです。
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