アロマスプレーの作り方|保存方法や注意点も紹介
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「アロマスプレーを自分で作ってみたい」と思ったことはありませんか?実はアロマスプレーは、材料を混ぜるだけで簡単に作れるんです。精油(エッセンシャルオイル)を使い分ければ、ルームフレグランスやお掃除、虫よけ、マスクスプレーなど、日常生活のさまざまな場面で役立つ便利なアイテムに。
今回はアロマスプレーの作り方や保存方法、注意点について解説します。
アロマスプレーの作り方

アロマスプレーは、材料さえ揃えば初心者でも手軽に作ることができます。
ここでは、アロマスプレーを作る際に必要なものと作り方について紹介します。
〈準備するもの(50ml容器の場合)〉
- 精油…合計3~10滴
- 無水エタノール…5ml
- 精製水または水…45ml
- 遮光性のスプレーボトル(プラスチックは溶ける場合があるため、ガラス製かアルコールに対応した素材のもの)
- あると便利な用具…耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒、ラベル
初めて精油を購入するときは、専門のスタッフがいるアロマテラピーショップでの購入がおすすめ。無水エタノールや精製水は、薬局やドラッグストアで手に入ります。
〈基本の作り方〉
アロマスプレーの作り方はとても簡単。以下を参考に、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。
- ビーカーに無水エタノールを入れる
- 精油を加える
- ガラス棒などでよく混ぜ合わせる
- 精製水または水を加え、再びガラス棒でよく混ぜ合わせる
- 4.をスプレーボトルに移す
ポイントは精油と無水エタノールを混ぜたあとに精製水(または水)を加えること。精油は水に溶けにくいため、最初に無水エタノールに溶かしておくことが大切です。
完成したら、ラベルに作製日と精油名を書き、スプレーボトルに貼りましょう。作製日を記入するのは、保存期間に注意が必要なためです。詳しくは次でご説明します。
※容器をよく振ってから使用しましょう
アロマスプレーの保存期間
アロマスプレーの保存期間は、1~2週間です。防腐剤を使用していないため、冷暗所に保管し、早めに使い切るようにしましょう。
アロマスプレーの活用シーン

アロマスプレーは、ルームフレグランスやお掃除、虫よけなど、色々な場面で役立ちます。活用例を見ていきましょう。
ルームフレグランスとして
ルームフレグランス(ルームスプレー)として、空間をリフレッシュしたいときなどにスプレーしてみましょう。
ティートリーお部屋の空気をクリーンにしたいときには抗菌作用が期待できるティートリーやラベンダー、お客さまをお迎えする前には明るい気持ちにしてくれるスイートオレンジやレモンの精油がおすすめです。目的に合わせて精油を選んでブレンドすれば、自分だけの香りが楽しめますよ。
お掃除に
お掃除にもアロマスプレーが使えます。良い香りを楽しみながらのお掃除は、いつもよりはかどるかもしれません。
精油は、油汚れに力を発揮するスイートオレンジや、抗菌作用があるユーカリ、すっきりした香りのペパーミントなどがおすすめ。基本のアロマスプレーのレシピに、目的に合わせてセスキ炭酸ソーダや重曹、クエン酸を加えれば、お掃除効果がさらにアップします。
〈お掃除用アロマスプレーの作り方(500ml容器の場合)〉
- ビーカーに無水エタノール5mlを入れ、精油10~20滴を加えてガラス棒でよく混ぜる
- 別のビーカーに下記Aを5gと水400mlを入れて溶かす
- 2.に1.を加えてよく混ぜたら、スプレーボトルに移して作製日を書いたラベルを貼る
【A】目的別にいずれかひとつを選択
油汚れや手垢…セスキ炭酸ソーダ
カビやぬめり…重曹
水あかや石けんかす…クエン酸
※いずれもドラッグストアやインターネットで購入できます
虫よけに
アウトドアシーズンには、蚊が嫌がる香りとして知られるレモングラスやシトロネラの精油で作ったアロマスプレーが活躍します。シトロネラ精油は皮膚刺激があるため、使用する際は衣類の外側などにスプレーし、肌につかないよう注意しましょう。
マスクスプレーに
アロマスプレーを精油の濃度が0.5%以下*になるように作れば、マスクスプレーとしても使えます。肌につかないようマスクの外側にひと吹きし、乾かしてから装着しましょう。
花粉症がつらい時季には、スーッとした香りのユーカリやティートリー、鼻の通りをスムーズにしてくれるサンダルウッドやフランキンセンスの精油がおすすめです。
*基本のアロマスプレー(50ml容器)の場合、精油は5滴以内にする
花粉症に役立つアロマについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「花粉症の季節に役立つアロマとは?おすすめの種類や使い方を解説」
アロマスプレーを使う際の注意点

ここでは、アロマスプレーを使う際の注意点について紹介します。
火のそばで使わない
精油は引火性があるため、取り扱いには注意が必要です。アロマスプレーを作製したり、吹きかけたりするときは、火気を避けましょう。
精油の原液が肌につかないよう注意する
精油は原液では刺激が強いため、希釈して使用することが大切です。アロマスプレー作製時に精油の原液が肌についてしまった場合は、すぐに清潔な大量の水で洗い流してくださいね。
肌につけるスプレーを作製する際は精油の濃度が1%以下(顔につける場合は0.5%以下)になるようにし、3歳未満の幼児には使用しないように します。
また、光毒性や皮膚刺激のある精油にも気をつけましょう。光毒性とは、紫外線によって皮膚に炎症を起こすこと。以下は、注意が必要な精油です。
〈光毒性がある精油の例〉
- グレープフルーツ
- ベルガモット
- レモン
など
〈皮膚刺激がある精油の例〉
- イランイラン
- ジャスミン(アブソリュート)
- ティートリー
- ブラックペッパー
- ペパーミント
- ユーカリ
など
ペットがいる空間での使用は避ける
人間とペットは身体の作りが異なるため、精油が害となる場合もあります。ペットのいる空間での使用は避けましょう。
また、誤飲などのトラブルを避けるためにも、精油やアロマスプレーは、ペットや子どもの手が届かない場所に保管するよう注意します。
まとめ
アロマスプレーは、アロマテラピー初心者の方でも手軽に作れるアイテムです。材料さえあれば、混ぜるだけで簡単にできあがります。
生活にアロマスプレーを取り入れて、香りのある毎日を楽しんでみませんか?
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