トイレ掃除の仕上げ・におい対策はアロマが便利!おすすめの精油と活用法を紹介

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トイレを掃除しても、なんとなく残るにおいや清潔感のなさが気になることはありませんか?そんなときに役立つのが、自然の香りで空間を整える「精油(エッセンシャルオイル)」です。抗菌作用が期待できる精油を取り入れれば、清潔で心地よい空間をキープできます。今回は、トイレ掃除の仕上げやにおい対策におすすめの精油と活用法について解説します。

トイレ掃除の仕上げやにおい対策におすすめのアロマ

トイレを清潔に保ちたいときは、掃除の仕上げやにおい対策に役立つ精油を取り入れることがおすすめです。

ここでは、おすすめの精油を4つ紹介します。

ティートリー

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ティートリーはオーストラリア原産の常緑樹で、古くから先住民族であるアボリジニのひとびとがお茶として愛飲してきた歴史があります。これが、「ティートリー(お茶の木)」という名前の由来になりました。

ティートリー精油は、ナツメグやライムを思わせるようなすっきりとした香りが特徴です。抗菌作用をもつことで知られているため、トイレで雑菌の繁殖によるにおいを防ぎたいときにおすすめです。

また、研究では水虫の原因菌やクロカビに対して高い制菌作用を示した報告もあることから、衛生的な環境づくりにもおすすめしたい精油の1つです。

ペパーミント

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ペパーミントは、ウォーターミントとスペアミントの自然交配によって生じたとされているシソ科の植物です。

ペパーミント精油は、気分がシャキッとするような、清々しくクールな香りが魅力です。食品や医薬品、化粧品などさまざまな分野で利用されてきました。

爽快な香りは、トイレのこもった空気を一新し、リフレッシュした雰囲気を演出してくれます。抗菌効果も期待できるため、掃除の仕上げとして活用するのもよいでしょう。

ペパーミント精油については、以下の記事で詳しく解説しています。

ユーカリ

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コアラが好んで食べることで知られるユーカリは、成長が早く50〜60mのものから100mを超えるものまでさまざまな種類があります。多くの種類が知られていますが、精油として扱われるのは限られたごく一部のみです。

ユーカリ精油は、鼻が通るようなクリアでみずみずしい香りをもちます。こもった空気をリセットしたいときや、気分を切り替えたいタイミングにぴったりです。

研究では、ユーカリ精油が水虫の原因菌やクロカビなどに対してある程度の制菌作用を示したことが確認されているため、トイレの空間を清潔に保ちたいときに適しています。

ラベンダー

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ラベンダーはシソ科のハーブで、フランスやブルガリアを中心に栽培されています。古くから心を落ち着かせたいときに使われてきました。

ラベンダー精油は、フレッシュさとフローラル感が調和した香りが特徴的です。香りに敏感な方やお子さまがいるご家庭でも受け入れられやすく、トイレのにおい対策にも適しています。

また、抗菌作用があるといわれているため、落ち着いた香りでリラックスできる空間を保ちつつ、清潔な環境づくりにも役立ちます。

ラベンダー精油については、以下の記事で詳しく解説しています。

トイレ掃除の仕上げにおすすめのアロマ活用法

掃除後の仕上げにアロマを取り入れると、清潔さを保ちながら心地よい香りで空間をリフレッシュできます。ここでは、精油を使ったトイレ掃除の仕上げの方法を紹介します。

アロマスプレー

トイレ掃除の仕上げに、アロマスプレーを活用するのもおすすめです。精油と無水エタノール、精製水(または水)を混ぜるだけで簡単に作れるのがポイントです。

掃除後の空間に軽くスプレーすれば、香りがふわりと広がり、清潔感のある空間を演出できるでしょう。

トイレのにおいが気になるとき、来客前にシュッとひと吹きするのにも便利です。

アロマスプレーの詳しい手順や注意点が知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

クエン酸+精油

掃除をしても尿はねによるアルカリ性の汚れが気になるときは、クエン酸水に精油を加えたスプレーで仕上げるのがおすすめです。

作り方は簡単で、小さじ1杯のクエン酸を水200ccに溶かし、お好みの精油を40滴ほど加えてよく混ぜるだけで完成します。

この精油入りクエン酸スプレーを便器の外側や便座にスプレーし、トイレットペーパーなどで拭き取れば、気になる汚れをさっと取り除けます。

なお、クエン酸の濃度が高いとベタつきが残ることがあるため、気になる場合は水拭きをするとよいでしょう。

また、床に大理石などの石材が使われている場合、素材を傷める可能性があるため、使用は控えてください。

精油を用いたトイレのにおい対策

ここでは、精油を用いたトイレのにおい対策を紹介します。

トイレ用アロマリキッド

気になるトイレのにおい対策として、簡単に取り入れられるのが精油を無水エタノールに溶かしたアロマリキッドを直接トイレの水に垂らす方法です。やり方はシンプルで、トイレの水を流した後に、数滴トイレボウルの中に垂らすだけです。

水面から香りが広がり、嫌なにおいをやわらげながら快適な空間に整えてくれます。特別な道具も必要ないため、忙しいときでも気軽に取り入れられます。

なお、精油の原液はトイレの素材を傷める可能性があるため、必ず無水エタノールに溶かすようにしましょう。

アロマストーン

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アロマストーンは、素焼きの陶器などに精油を数滴垂らして香りを楽しめるグッズです。希釈する必要がなく、精油をそのまま原液で使えるため、手軽に取り入れられるのが魅力です。

電気や火を使わずに使用できるので、狭い空間のトイレにも置きやすく、におい対策にも役立ちます。

また、シンプルでお洒落なデザインのものも多く、インテリアとしても楽しめる点が魅力です。小さめのサイズを選べば場所を取らず、気軽に香りをプラスできます。

リードディフューザー

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リードディフューザーとは、スティックを通じて香りを空間に広げるタイプのアロマディフューザーです。電源が不要なため、トイレなどの狭い空間でも手軽に使えるのが特徴です。

香りが均一に広がりやすく、空間全体を心地よく整えられます。作り方は以下の通りです。


〈準備するもの(30ml~50ml容器の場合)〉

  • お好みの精油…50滴程度
  • 無水エタノール…20ml
  • ガラス容器
  • 竹串(竹ひご)…数本
  • あると便利な用具…耐熱ガラスビーカー、耐熱ガラス棒


〈作り方〉

  1. ビーカーに無水エタノールを入れる。
  2. 精油を入れてよく混ぜる。
  3. ガラス容器に移す。
  4. ガラス容器に竹串を挿す。


保冷材を使った消臭剤


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ケーキを購入した際などについてくる保冷剤には、消臭効果があります。これにお好みの香りの精油を加えるだけで、手軽な置き型の消臭剤が完成。トイレの狭いスペースでほのかに香らせたいときに役立ちます。

作り方は、以下の通りです。


〈準備するもの〉

  • ゼリー状の保冷剤(凍っていない状態のもの)…1袋
  • 精油…1~2滴
  • 容器


〈作り方〉

  1. 保冷剤の袋を開けて、中のジェルを清潔な容器に移す。
  2. 1.にお好みの精油を1~2滴垂らして軽く混ぜる。

※「環境配慮型」や「消臭剤として使えます」などが明記された保冷剤を選ぶことをおすすめします。
※小さなお子さまやペットがいる場合は、誤飲防止のために蓋に穴のある容器などを使いましょう。
※香りや効果を保つため、2週間を目安に交換してください。

まとめ

トイレ掃除の仕上げやにおい対策にアロマを取り入れることで、清潔さと快適さを両立できます。特に清涼感やリフレッシュ感のあるティートリーやペパーミント、ユーカリ、ラベンダーの精油を取り入れるのがおすすめです。

アロマストーンやリードディフューザーなど、お好みの方法で香りを楽しみながら、心地よいトイレ空間を保っていきましょう。

暮らしにアロマを取り入れてみたい方は、体系的に学べるアロマテラピー検定もおすすめです。精油の知識が深まることで、香りの活用の幅も広がります。

【出典】
川上裕司,他 (2012) 20種の精油の微生物に対する制菌効果. アロマテラピー学雑誌 12(1)

:66-78.

監修
アロマサイエンス研究所
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アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

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