アロマテラピー検定は独学でも合格できる?学習内容やおすすめの勉強方法

毎日の暮らしにアロマを取り入れながら、その知識もしっかり深められる「アロマテラピー検定」。「気になっているけど、一人で勉強して本当に合格できるかな?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、アロマテラピー検定はポイントを押さえれば独学でも十分に合格を目指せる試験なんです。

今回は、アロマテラピー検定の概要や試験内容、必要な教材や効率的な勉強法をご紹介します。自分のペースで、奥深いアロマの世界に一歩踏み出してみませんか?

アロマテラピー検定とは

アロマテラピー検定は、「公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)」が開催する、アロマテラピーに関する基礎知識と安全な実践力を身に付けていることを認定する資格試験です。

精油(エッセンシャルオイル)の正しい使い方や香りが心や身体に与える影響、アロマの歴史や関連法規など、アロマテラピーに関する幅広い知識を総合的に学べるのが特徴です。

アロマテラピー検定の取得メリットは、以下の通りです。
 

  • 香りを美容や健康に役立てられるようになる
  • 自分や家族の体調管理に利用できる
  • アロマを仕事に活かせるようになる


検定は「1級」と「2級」の2段階で構成されており、1級がより専門的な内容となっています。なお、2級を取得していなくても、1級からの受験が可能です。

試験は毎年春と秋の年2回実施されており、受験方法はインターネットによるオンライン形式です。(2025年6月現在)全国どこからでも受験できるため、忙しい方や地方在住の方でも気軽に取り組めます。

受験資格に年齢や職業の制限はなく、誰でも受験できます。1999年の開始以来、2025年5月時点で累計56万人以上が申し込みをしており、アロマに関心のある多くのひとびとに支持されてきました。

受験者の年代は10代から70代までと幅広く、「アロマの正しい知識を学びたい」「家庭や仕事に役立てたい」「趣味を深めたい」など目的も人それぞれ。アロマに関心のあるすべての方に開かれた資格です。

アロマテラピー検定の出題範囲

ここでは、アロマテラピー検定の出題範囲についてご紹介します。

アロマテラピー検定2級の出題範囲

2級では、アロマテラピーを安全に、正しく生活に取り入れるための知識が問われます。

基本的な精油の扱い方をはじめ、セルフケアや家庭での実践に役立つ知識が中心です。

出題範囲(公式テキストの主な内容)は、以下の通りです。
 

  • アロマテラピーの基本
  • きちんと知りたい、精油のこと
  • アロマテラピーの安全性
  • アロマテラピーを実践する
  • 精油のプロフィール(対象11種)


2級で学習対象となる精油は下記の11種です。

スイートオレンジ/ゼラニウム/ティートリー/フランキンセンス/ペパーミント/ユーカリ/ラベンダー/レモン/ローズ(アブソリュート)/ローズオットー/ローズマリー

試験は選択解答式で55問出題され、試験時間は30分。合格基準は正答率80%です。

アロマテラピー検定1級の出題範囲

1級では、精油を目的や用途に応じて使い分け、より実践的に活用するための知識が求められます。

アロマテラピーを実生活で活かすための方法や、香りが心身に及ぼすメカニズム、関連する法律、ビューティ・ヘルスケア分野での応用など、幅広い内容を学びます。

出題範囲(公式テキストの主な内容)は、以下の通りです。

  • アロマテラピーの基本
  • きちんと知りたい、精油のこと
  • アロマテラピーの安全性
  • アロマテラピーを実践する
  • アロマテラピーのメカニズム
  • アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
  • アロマテラピーの歴史をひもとく
  • アロマテラピーに関係する法律
  • 精油のプロフィール(対象30種)


1級で学習対象となる精油は下記の30種です。

イランイラン/クラリセージ/グレープフルーツ/サイプレス/サンダルウッド/ジャーマンカモミール/ジャスミン(アブソリュート)/ジュニパーベリー/スイートオレンジ/スイートマージョラム/ゼラニウム/ティートリー/ネロリ/パチュリ/ブラックペッパー/フランキンセンス/ベチバー/ペパーミント/ベルガモット/ベンゾイン(レジノイド)/ミルラ/メリッサ/ユーカリ/ラベンダー/レモン/レモングラス/ローズ(アブソリュート)/ローズオットー/ローズマリー/ローマンカモミール


試験は選択解答式で70問出題され、試験時間は35分。合格基準は正答率80%です。

アロマテラピー検定は独学でも合格できる?

アロマテラピー検定は、1級・2級ともに合格率約90%と高く、公式テキストや問題集が充実しているため、独学でも挑戦しやすい試験です。

勉強期間は、おおよそ1~3カ月という方がほとんどです。

いずれも、公式テキストと公式問題集を繰り返し活用することが合格へのポイントです。

とはいえ、「一人で学ぶのが不安」「精油に実際に触れながら学びたい」「アロマクラフトなどの体験を通じて理解を深めたい」といった方は、AEAJ認定スクールの利用も検討してみましょう。実習を交えながら、より実践的にアロマテラピーを学ぶことができます。

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独学でアロマテラピー検定の勉強をする際に必要な教材

独学でアロマテラピー検定の勉強をするなら、まずは必要な教材をそろえましょう。準備したいのが、公式テキストと公式問題集の2点です。

  • 『アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級』
    アロマテラピー検定の出題は、基本的に公式テキストに沿って行われます。1級・2級の内容が1冊にまとまっており、どちらの級にも対応できる構成になっています。
    このテキストには、アロマテラピーの基礎知識から実践的な応用、精油の安全な使い方やメカニズム、さまざまな精油プロフィールなどが網羅されています。アロマテラピーを体系的に学ぶことが可能です。
    また、イラストや写真も豊富に掲載されており、視覚的にも理解しやすく、楽しみながら学べる内容になっています。独学でも無理なく読み進められる構成が魅力です。

  • 『アロマテラピー検定 公式問題集 1級・2級』
    試験に向けて、実践力を高めるには公式問題集の活用がおすすめです。テキストを読んで理解したつもりでも、いざ問題を解いてみると、知識が曖昧なことに気づくことがあります。
    公式問題集には、本番に近い形式の模擬問題が多数掲載されており、出題傾向に慣れることができます。テキストで学んだ内容を繰り返し確認しながら問題演習を行うことで、知識の定着につながるでしょう。


なお、テキスト・問題集ともに電子版が発売されているため、スマートフォンやタブレットでの学習も可能です。通勤時間やスキマ時間を有効に活用したい方にもぴったりです。

アロマテラピー検定で学べる内容

アロマテラピー検定では、精油に関する基本的な知識から実践方法、安全性、歴史、法律まで、幅広いテーマを体系的に学ぶことができます。

以下は、公式テキストに沿った主な学習内容です。

アロマテラピーの基本

これからアロマテラピーを学ぶ上での導入として、アロマテラピーの定義や概要を紹介する章です。

香りと深く関わったクレオパトラやナポレオンといった歴史的人物も登場し、アロマテラピーの魅力に触れられる入門的な内容です。

きちんと知りたい、精油のこと

精油とは何か、どのようにして植物から抽出されるのかなど、精油の基礎知識を詳しく学びます。抽出方法や保存法、成分の特性といった実践にも役立つ内容が豊富です。

アロマテラピーの安全性

天然の植物の香りである精油ですが、正しい使い方を知らないと肌トラブルなどの原因に。この章では、安全に楽しむための基本的なルールや注意点がしっかりと解説されています。

アロマテラピーを実践する

芳香浴や吸入法、トリートメント法など、実生活に取り入れやすいアロマの活用法を紹介。読むだけでなく、実際に手を動かして試してみることで理解が深まり、より実感を持って学べます。

アロマテラピーのメカニズム

精油が心や身体にどう影響を与えるのか、そのメカニズムを学ぶ章です。

嗅覚器から脳への伝達経路や自律神経や免疫への影響など、生理学的な視点からアロマの作用をひもときます。

アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア

美容や健康をサポートするアロマテラピーの使い方に焦点を当てた章です。

睡眠やストレスケア、ホルモンバランスの整え方など、日常に役立つ知識が満載です。

アロマテラピーの歴史をひもとく

古代エジプトやギリシャから始まり、現代に至るまで、香りがどのように文化や生活と結びついてきたのかを学びます。背景を知ることで、アロマテラピーの奥深さを実感できる内容です。

アロマテラピーに関係する法律

アロマテラピーを安全に楽しむために、知っておきたい法律やガイドラインを取り上げています。安心して活用するための基本であり重要な知識が身に付きます。

精油のプロフィール

代表的な30種類の精油について、原料植物の特徴や抽出部位、香りの特徴、活用法を詳しく解説。

美容・健康の場面でどのように使えるかも紹介されており、実践につなげやすい章です。

アロマテラピー検定のおすすめ勉強法

アロマテラピー検定の合格を目指すには、公式テキストと問題集を活用した反復学習がおすすめです。

まずは公式テキストを読み、アロマテラピーの基本知識をしっかりと理解することからスタートしましょう。内容に慣れてきたら、次は公式問題集に取り組んでみてください。実際の出題形式に慣れることで、知識の定着や苦手分野の把握にもつながります。

また、勉強の際には自分の好きな精油を香らせてみるのもおすすめです。ラベンダーやレモンなど、お気に入りの香りに包まれながら学習すると、より心地よく勉強に取り組めるでしょう。

毎日少しずつでもテキストを読み進め、問題演習を繰り返すことが、合格への近道です。

まとめ

アロマテラピー検定は、アロマの正しい知識と活用法を学べる資格です。独学でも挑戦しやすく、公式テキストと問題集を活用した効率的な学習が合格へのカギとなります。

各章ごとのポイントを押さえて、実践を交えながら学ぶことで理解も深まります。お気に入りの香りを日常に取り入れながら、楽しく合格を目指してみてくださいね。

監修
アロマサイエンス研究所
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アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

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