お風呂でアロマを楽しもう!アロマバスの方法や効果、注意点も紹介

お風呂の画像

アロマテラピーでは、精油(エッセンシャルオイル)の香りとともに入浴する方法を「沐浴法」と呼びます。アロマをプラスするだけで、毎日のバスタイムがご褒美に。時間がない朝やスッキリ目覚めたいときはアロマシャワーもおすすめです。


今回はお風呂でアロマを楽しむ方法や効果、注意点について詳しく解説します。

お風呂でアロマを楽しむ方法

精油の画像

お風呂でアロマを楽しむには、浴槽に精油を入れて楽しむアロマバスが基本です。そのほかにも、アロマ入浴剤をつくったり、シャワーで精油の香りを広げるアロマシャワーなどの方法があります。精油と身近にある材料で、手軽に楽しめますよ。

では、準備するものや手順をそれぞれ見ていきましょう。

アロマバス

アロマバスは、浴槽などに精油を加えて楽しむ方法です。精油は水に溶けにくい性質を持っているため、必ず無水エタノールに混ぜてから利用します。さらに天然塩と混ぜればアロマバスソルトに。

精油の量が多いと刺激になるため、全身浴、半身浴など入浴方法(湯量)によって使用する精油の量を調整しましょう。1日の終わりに、お好みの香りに包まれながらゆったりバスタイムを楽しむのもよいですね。

〈準備するもの(一般的な家庭の浴槽の場合)〉

  • 精油…合計1~5滴
  • 無水エタノール…5ml

アロマバスソルトにする場合*上記に加えて用意

  • 天然塩…大さじ2

※無水エタノールは薬局などで購入できます。

〈方法〉

精油と無水エタノールをあらかじめ混ぜておきます。混ぜたものを浴槽に入れ、よくかき混ぜてから入浴します。アロマバスソルトを作る場合は、無水エタノールに混ぜた精油を天然塩に加えれば出来上がり。香りを楽しみながら温まりましょう。

寝つきをよくしたいときは、お湯の温度を40度前後に設定し、20分程入浴するのがおすすめです。

アロマシャワー

アロマシャワーは、精油を浴室の床に2~3滴落とし、熱めのシャワーをかけて香りを楽しむ方法です。

起床後にスッキリしたいとき、大事なプレゼンがあるから気持ちを高めたいときなどに試してみてくださいね。

〈準備するもの〉

  • 精油…2~3滴


〈方法〉

浴室の床に精油を2~3滴落としたあと、熱めのシャワーをかけます。蒸気とともに浴室内に香りが広がります。

バスタイムにおすすめの精油

精油は自分が心地よいと感じる香りを選ぶのが大前提ですが、精油の作用や特徴について学び、体調や気分に合わせて使い分けるとさらに楽しみ方が広がります。


おすすめの精油の一例

スイートオレンジの画像

スイートオレンジ
質の良い睡眠のサポートに。かんきつ系ですが光毒性(紫外線によって皮膚刺激が起こること)がなく使いやすい精油です。

ラベンダーの画像

ラベンダー
お疲れの夜に。ゆったりと過ごすリラックスタイムにおすすめ。

スイートマージョラムの画像

スイートマージョラム
手足の冷えが気になるときに。

ローズマリーの画像

ローズマリー
シャキッと目覚めたい朝のシャワータイムに。気分を切り替えたいときにもおすすめ。

かんきつ系やスパイス系の精油は皮膚刺激を感じることがあるので、使用する滴数などを少なめにしましょう。

バスタイムに精油を使うことで期待できる効果

バスタイムの画像

バスタイムに精油を使えば、入浴による温熱効果とリラクゼーション効果との相乗作用が期待できます。

入浴による温熱効果

血流を促し代謝を高める入浴は、それだけでも健康や美容に効果的です。また、深部体温が下がるときに眠りが訪れるため、夜の入浴で身体を温めておくと、ベッドに入る頃に深部体温が下がりスムーズに眠ることができます。


40度前後のぬるめのお湯で20分ほど入浴すると、副交感神経が高まりリラックスできるのでおすすめです。

精油によるリラクゼーション効果

精油には、副交感神経を優位にしてストレス軽減を促すものが多くあります。お風呂でのリラックスタイムに精油の香りをプラスすると、リラクゼーション効果が深まることが期待できます。


心地よいと感じる精油を選ぶことによって、気持ちが前向きになったり、幸福感が得られたりすることも。入浴時に加えるだけで、毎日のバスタイムが極上の癒やしの時間になりそうです。

洗面台の画像

お風呂で精油を使う際は、下記の点に注意しましょう。

原液をお湯に入れない

精油の原液をお湯に直接入れるのは避けましょう。精油は水に溶けにくいので、そのままお湯に加えるだけでは混ざらず、原液が直接肌に付着してしまいます。精油は芳香成分が高濃度に凝縮されており、原液が肌に付くと肌トラブルを引き起こすこともあるため、注意が必要です。


お風呂でアロマを楽しむときは、精油を無水エタノールや植物油に溶かしてから使用することが大切です。

使う量(滴数)に気を付ける

お風呂に使用する場合、精油の量は1~5滴が目安です。入れすぎないよう注意しましょう。精油の量は、多いほどよいというわけではありません。


多すぎると、肌が赤くなったりヒリヒリしたりする可能性もあります。複数の精油をブレンドする場合も、総量は5滴以内にとどめてください。


また、敏感肌の方はアロマバスは控えましょう。洗面器のお湯に精油を1~3滴加え、浴室内に置いて入浴する方法がおすすめです。肌に精油が触れることなく、蒸気とともに立ち上る香りを楽しむことができます。

3歳未満の幼児には使用しない

AEAJでは、3歳未満の幼児には、芳香浴(空間に精油を香らせる方法)以外の使用法は行わないようおすすめしています。入浴中は肌が通常よりも敏感になるため、3歳以上の子どもでも、アロマバスはできるだけ避けましょう。


また、空間に使用する場合も、成人の使用量の10分の1から始めて、反応を見ながら増やすようにしましょう。多くても、成人の2分の1程度にしてください。


また、乳幼児やペットがいる場合は、保管場所にも注意が必要です。誤飲などの危険性があるため、手の届かない場所に置くようにしましょう。

まとめ

アロマはお風呂でも気軽に楽しめます。リラックスしたいとき、シャキッと目覚めたいとき、気分転換したいときなど、その日の気分に合わせて方法と精油を使い分けるのもおすすめ。お気に入りの香りをいくつか準備しておくと、より満喫できますよ。

日常生活のさまざまなシーンで活用できるアロマテラピー。基礎知識を身につけると、毎日の習慣に植物の香りの力をうまく取り入れることが可能です。

自分や家族の健康維持に役立てたい、アロマテラピーをもっと深く学びたいと感じているなら、アロマテラピー検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。新しい知識を得ることで、アロマの楽しみがさらに広がります。

監修
アロマサイエンス研究所
監修
アロマサイエンス研究所

植物の持つチカラが、心や身体にどのように作用するのか、研究・調査によってその有用性を明らかにし、さらに多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えていくため、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が立ち上げた研究所。

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「sense of AROMA」は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が運営するWEBメディアです。
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